Pre-TICAD7勉強会「アフリカ・コミュニティの環境とヘルスの課題」の振り返り

LBIでは、TICAD本会議場の公式サイドイベントに先立って、オープンかつ草の根での議論へのインプットを呼びかけるための勉強会を8月24日(土)にJICA地球ひろばにて開催しています。赤十字や国際機関、民間の方やNGO、学生の方たちが参加した当日は、以下のことが話し合われています。

・アフリカのコミュニティは強い家父長制度のもとで機能し、女性たちのスキルが開発のために生かされていない。
・農村部では女性の土地の所有権が認められず、経済的に男性家族への依存を余儀なくされている。また環境破壊の影響で水/薪などの不足、不作が頻発しているために貧困に直面している。
・ケニアで新規に起業したビジネスの75%が女性によるもの。また自然資源の主な管理運営が伝統的に女性によって担われてきたことから、知識やスキルが蓄積されている。家族やコミュニティとのつながりが強い女性は、社会の安定・発展の為の変革のエージェントとしての役割が期待される。
・衛生環境の未整備が、子どもたちの消化器系、呼吸器系の疾患として顕在化している。
・子どもたちの教育の場が限定され、持続可能な発展のための知識とスキルの蓄積がなされていない。
・リソースへのアクセスが限られている。透明性のあるダイナミックな投資が必要。
・もっと地に足の着いたローカルな目線での議論の場が必要。

プレ勉強会での議論の内容は、公式サイドベントの内容と合わせ、アフリカ・コミュニティの環境と健康を考えるためのヒントとして、小冊子にまとめています。

お忙しいところご参加してくださったみなさま、素晴らしいインプット、本当にありがとうございました!